リシュリュー

５人目は敵のボス、リシュリュー理事長をやりました。
このルートは全体的にダークで死人も多かったけど、だからかその分リシュリューやらミレディやらが他ルートと比べてかっこよくて輝いてた印象。
特にミレディは良い女だなと何度思ったか。
あと、ロシュフォールの「リシュリュー枢機卿、万歳」のセリフも良かった。
…あの場面でこの台詞は反則だろ。
逆に、評価だだ下がりがアンヌ。
この人だけはどのルートでも好きになれそうにない。
いや、期待はしてたんですけどね。
それだけに危惧していたことが起こっちゃったかー、と残念。


※以下はネタバレありの感想。

前回見事な悪役っぷりを見せてくれた理事長リシュリュー。
その人と、アラミスルートの感想で書いたように、何故だかお互い名乗り合わないまま(主人公の正体は知られてるけど)夜密会することに。
誰にも目撃されなかったからまだ良かったものの、これ見つかってたら理事長捕まるんじゃねぇのって位、怪しい匂いプンプンの密会です。
でもハロウィンでは執事の衣装着てくれたり、更には執事になり切ってくれたりと、何だか意外におちゃめです、この紳士(怪しいけど)
理事長だと分かっても、頼りになるダンディおじさまを気取ったせいか、主人公→リシュリューの好感度ぐんぐん上がってたし。
まあドレスやら何やらプレゼントして自分好みのコーディネイトした主人公と一緒に踊ったのは何か凄かったけど。
一体、生徒や教師にどういう関係だと思われたのか。考えるとちょっと怖い。
でもまあそんなことは気にせず、徐々に仲良くなる２人。
そんな中、いつもの密会現場に何やら知らない人が。声でバレバレですが。
何で若返ってんだこの人。あれか、恋しちゃったから主人公に合わせたのか。
とも思ったんですがまあそんなことは全くなく。
何とビックリ。若い方が本当のリシュリューらしいです。えー。
アンヌを欺くためとか言ってたけど、こっちもうまく欺かれたわ！
…ダンディ理事長を攻略したかった人には残念な展開だなぁ。
あと関係ないけど、本来のリシュリューって髪型とか衣装の感じがすごくギリシャにいそう。
けどロシュフォールルートでもその姿を出さないとは見事なまでの隠れっぷりだ。
その分、このルートの後半は殆どずっと本来の姿だったけど。

とまあこれだけだと甘い感じだけど、当然それだけで終わるわけもなく。
これ以上主人公にのめりこむ前にと、もう会わない、利用してただけだったと冷たく別れを告げたり牢屋にいれたりするなんてまだ序の口。
銃士隊の３人をロシュフォールに殺させるという何ともダークな展開に。
いくらそれが塔の鍵が何かを教えてもらうためで、言い出したのはトレヴィルとはいえ、躊躇なさすぎる。
今まで親身になってくれた銃士隊が何ともはやあっけなくやられるのを見るのは、色々と辛かったです。
いやホントに、さすがにあれはあっけなさすぎると思うんだ。どこの雑魚だと思うぐらいあっけなかった。
しかもそれだけじゃ終わらず、主人公の命を奪えない＝首飾りは手に入らないからって、アンヌを受け渡す条件で腹心のロシュフォールをもやるってあんた…。
ロシュフォール自身がそれを願ったからとはいえ、見ているこっちはやるせなかった。
置いてきた部下を振り返ってはいけない、そんなことは部下だって望んでない云々とロシュフォールが言ってたから、ここでリシュリューが躊躇する方が、ロシュフォールにとっては辛いって分かってるけど、でもやっぱり痛々しい。
上にも書いたけど、最期の言葉が途切れ途切れの「リシュリュー枢機卿万歳」ってのもまた切ない。
本当に、ロシュフォールはリシュリューに心から忠誠を誓っていて、彼のためならば何でもできたんだなと。分かってたけど、それをこんなに実感したルートはなかった。
そして、前回ロシュフォールルートで、ここまで忠誠を誓ってるリシュリューを裏切らせることになって改めて申し訳なくなった。

ロシュフォールが自分の命を差し出してまで、掴んだアンヌへ復讐するチャンス。
ここでまた、アンヌが良い人だったらそれでも止めたくなるけど、生憎とアンヌはそんな人ではなかったです。
ていうかリシュリューの話は本当だったのか。前回疑ってすまん。
でもそうだとすると、バッキンガムと恋仲になって、フランスにとって大切な首飾りを勝手に渡して、それだけじゃ飽き足らずそれを咎めようとしたリシュリュー枢機卿に汚名を着せて一族郎党殺したってこと？…えぇー、アンヌ、どんだけだよ。
そりゃあリシュリューも復讐誓って当然だ。しかも、無実の罪で殺された一族の亡霊見えてるっぽいし。今までずっとそうだったなら、こんなに辛くきついことはないよ。
それは確かに今のアンヌからしたら前世のことだけど、でも最期にジョージ言うてたしな。
バッキンガム公のバの字も出てこないからと安心してたら最後の最後でこれか。
恋は盲目でアンヌを止めなかったルイも確かに非はあるけど、それでもこの仕打ちはあまりにも切ない。
もうホント、主人公よりもアンヌと関わったばっかりにみんな不幸になってると思う。
銃士隊も前世でアンヌに仕えてなければ、今回殺されずにすんだわけだし。まあ王妃だから仕えないといけないんだろうけど。
…ただなぁ、ここまではまだいいんだけど、それ以外がちょっとどころじゃなく気になるというか、リシュリュー→コンスタンスも十分あり得んと思ったけどそれ以上に前世でダルタニアンがコンスタンスを殺して、しかも悪魔のトレヴィルもコンスタンスに固執してるってなんだそれ。
それ言ったらリシュリューが本当は悪くなかったことやアンヌのこともそうだけど、上のはちょっとぶっ飛びすぎじゃなかろうか。

そういや、ロシュフォールルートと違って、今回は悲恋っぽくなかったからそれはいいんだけど、あのやり直し展開も凄かった。
そもそも何で２人の未来を願ったら、みんなが生きている世界になるんだろう…。
もう一度やり直したいの選択肢の方ならまだ分かるけど。
あと、お父さんも銃士隊もロシュフォールも生きている世界はいいんだけど、トレヴィルもいたぞ。いいんだろうか。
それともあのトレヴィルは悪魔じゃないトレヴィルなのか。でも元々の悪魔っていってたからそれはないだろうし。
あそこでトレヴィルが出てくる理由がよく分からない。


そんな感じでちょっともやもやしつつ、お次は黒幕トレヴィルです。