セルジュ

ヨハンルートでひしひしと嫌な予感がしてたんですが、やっぱり予想通りでした。
セルジュ、色々とやばすぎる。
あと、うざい。
これ言っちゃうと好きな方には本当に申し訳ないんですが、半端なくうざい。
周りが大人な人たちだからこそ余計に、セルジュの「子ども」の部分が悪い意味で目立っちゃった印象。
彼がああなったのもしょうがないと分かってるんですが、それでも個別ルートからの壊れっぷり＆うざさは異常だと思う。
というか、他のキャラのかっこいいとこばっか出てきて、何度そっちにいきたくなったか…。

とはいえ、goodendのセルジュは良かったと思います。
数年後も、声が幼すぎるけど精神的に安定してるからか余裕を感じれたし。
ただ、精神的に弱いから、何かあった時にまた壊れそうで怖いけど。


※以下はネタバレありの感想

セルジュは街の普通の少年で、だからこそ他のキャラとは違って軍事的なことはあまり出てこない比較的ほのぼのルートだといいなと淡い期待を抱いてました。
…そうだよね、戦争ものだもんね。ほのぼのなんか期待しちゃいけないよね。
でもだからって…これはあんまりだと思うんだ。
普通の少年だからこそなのか、それとも元々そういうキャラなのかは分かりませんが、壊れっぷりがやばい。病んでる。この子、ものっそい病んでるよ。
ヨハンルートも結構あれだったけど、本人ルートは比じゃない位やばかったです。ホントに。

セルジュが壊れるまでの経緯ですが、先ず父親を殺したのがヨハンだと判明(やっぱりそうだったか)→それでもヨハンを憎めない→街が爆撃に遭い姉のサラや他の家族が死亡。一人残される→自分を理解しようとしてくれる人はいなくなった、残ったのは主人公だけ→主人公を守るためパイロットになる！
でした。
父親を殺したと知ってもヨハンを憎めない嫌いになれないと言った時は「お」と思ったんですが、その直後に街が爆撃されて家族が亡くなってからは、色んな意味で見てられなかった。
家族みんな殺されて帝国を憎むのも、ヨハンを憎むのもしょうがないことだと思います。
大切な人を守るためにパイロットになるっていうのも、分かります。
でも、俺はパイロットなんだ早く飛行機乗せろ、とにかく俺が守るんだ、のあの態度はどうかと…。
飛行機乗ったこともないのに簡単に乗れて帝国兵もやっつけられるとどうして思えるのか。
ちょっと短絡的すぎないか？
第一、訓練もうけてない素人をそんな簡単に戦場に出すわけないのに、何でそんなに憤ってんのか、意味が分からない。
あまつさえ、命令を無視して戦場に出て、自分だけじゃなく味方までも危うい状況に陥らせるとか、そりゃコリンもキレるわ。
というか、いくらルカが中央に呼び出されたからって、セルジュをパイロットにするのはどうかと思うんですが、司令。
無理やりにでも呼び出したのは向こうなんだから、そっちから誰か補充すればいいじゃない。
出来ないなら、副司令に臨時で飛んで貰えばいいじゃない。
セルジュが命令無視して飛んだ時もその後も、副司令飛んでたし。別に副司令で問題なかったと思うんですけど。
セルジュを無理にパイロットにする必要あったんですかね。
軍に入る許可を与えられなかったらあそこまでやばくならなかったと思うと、ホント、拒否してほしかったですよ。

上にも書いてますが、セルジュがそんな感じだから他のキャラがかなりかっこよく見えました。
特に、副司令とかティノさんとかね。
部下の危機を颯爽と救う副司令もだけど、酷いこと言われてもセルジュを見捨てず最後まで見守り続けたティノさんが何とかっこいいことか。
やっぱ、大人はいいよなぁ、と癒されました。
まあ、彼らが大人っぷりを見せてくれる程、セルジュの若いというか幼い反応にイラっときたわけですが。
何という悪循環。
最後の最後まできて、守りたいのに自分じゃ守れない、無力だ→それでも守りたい、だから逃げようとか。お前は何言っとんのかと本気で思いましたよ。


goodend
→今は何を言っても無駄だと大人しくセルジュに着いていく主人公。
飛行機の中で、下を見てとセルジュに街の景色を見せ、落ち着かせます。
その後、湖に降り立ち、心情を吐露するセルジュ。
主人公を守りたくて、そのためにはパイロットになるしかないと思った。でも自分が乗ったら飛行機は「兵器」でしかなくなってしまった。それが嫌で、でもそれでも主人公は守りたくてと葛藤していたようです。
前にもちらっとそこらへん出てきてましたが。
そんなセルジュに、道具はそれを使う人次第と教える主人公。あんなにも飛行機を好きだったセルジュなら誤った使い方はしない筈、そんなセルジュが自分は好きだからと。
それを聞いてようやく正気に戻り、基地に戻る途中、帝国機が近くにいることに気付き主人公だけ降ろしてそっちに向かうセルジュ。
帝国機に今にも攻撃されそうだった副司令を助けます。
…殆ど素人同然なのに出来るのかよと思いましたが、盛り上がりどころだしそこは敢えてスル―で。
その後もパイロットとして活躍したらしいセルジュは、数年後に軍をやめまたフォンク亭を開いてました。
ティノさんがコック。で、主人公もちょっと前に軍を止めてセルジュと結婚したらしいです。
プロポーズはあったけど、結婚したってのは初めてじゃないだろうか(副司令のはちょっと何か違う気がするので)
それにしても、エピローグでのセルジュは落ち着いた感じでホントに良かった。
声が変わってないのは違和感ありましたが。
頼むからもう壊れてくれるなよ(笑


badend
→飛行機に乗った後、下を見るよう言う主人公にそんな余裕ないとキレるセルジュ。
帝国機を発見し主人公を降ろすことなくそのまま戦闘に。
２人乗せた飛行機で、余裕のないパイロット。当然というか、撃墜されて２人とも死亡。
セルジュのごめんという呟きに、私もごめんねと主人公言ってましたが…主人公、謝るようなことあっただろうか。
サラに頼まれたのにセルジュを救えなかったことなら、あれは何かもうしょうがないと思うんだけど。


病んでる系はそこまで苦手じゃないと思ってたんですが、病んでる自己中子どもキャラは無理でした。
正気を失っていただけで本当は違うとしても(そもそも病んでる系は正気を失ってるわけですが)
あと、今まで、姉ちゃん姉ちゃん言ってたのにいきなり「あんた」呼ばわりも地味に苛っとしました。
最初からそういうキャラなら別に問題ないんですけどね。
結論：goodendのエピローグで出てきたようなセルジュなら良かった。


まあ何はともあれ、これで残りは隠しキャラのあの人だけになったので、その人に癒されてきます。