ハーヴェイ

前の投稿からまた間が空きましたが、ようやくアリシス１人目クリアしました。
アリシス自体はそう長くありません。
というかずっとカヌチやってたので、それからすると短く感じます。
ただ、ちょっと某オンラインゲーにはまってて最近まで全然やってなかっただけで…って、改めて書くと酷い理由ですね。
でもそっちの方の熱は大分治まってきたので(いえまだハマってはいるんですが)今度からはもうちょっとさくさく進めていきます。

で、久々乙女ゲームのアリシスですが、まあ最後はご都合主義というかちょっと気が抜ける解決だったんですが、キャラのやり取りとか中盤から最後までの流れは好きです。
籠の中に入った主人公を見たハーヴェイの叫びとか、もろツボでしたし。
予想外に糖度が凄かったのには吃驚ですが。
OPとはピッタリ合ってる甘さなんだけど、あのノワールPVに見事騙されました。笑
とはいえ、ノワールPVから感じた暗さもそこそこはあったんですけど。甘さがすごくてその印象が強いです。


以下はネタバレありの感想。

――彼女を救うか、世界を救うか。
そんな某アニメ映画を思い出させる作品でした。
異世界で救世主に、っていうのはよくあるテーマですが、アリシスは救世主といっても勇者タイプじゃなく人身御供タイプなのでどうしても負の部分が付き纏いますね。
てかただでさえ突然異世界に飛ばされてよく分からない中、世界を救えってそんな無茶な。
自分の世界に帰りたいに決まってるじゃないか。
なのに、そんな主人公の思考をおかしいと思う外見超可愛いエム＆エル。
いや確かに可愛いよ。この２人は本当に可愛い。
でも人の心をさも穢れてるみたいに言うのは勘弁してほしい。
それは２人だけじゃなくロアクリストたちもですがね。
話してるだけでいいとはいえ「心の教育」って名称からしてなんか怖いし。
実際、マクシミリアンは洗脳って言ってたし、ハーヴェイも普通に話してるようにして色々策略してましたしね。
緩やかな洗脳ってこんなのかなとぼんやり思いました。
洗脳って言われて主人公はそんなことないって返してましたけど…よく思い出して、あなた最初は絶対に戻るって決意してたから。
立派に洗脳…というか意志変えられてるから。
まあどれ位の日数いたかは分かりませんが、ずっとロアクリストたちと親しくしてたらそりゃあ意志が変わるのも無理ないと思うけど、でもそのあたりもエムたちに計算されてるだろうことを考えるとぞっとします。
あの２人可愛いけど怖いよ…。

といっても、やっぱり元の世界に戻りたいと思う気持ちは捨てられず、ずっと迷ってた主人公。
だけどハーヴェイを好きになって、ハーヴェイを守りたいと思う気持ちからとうとうアリシスになることを決意。
この段階にきても尚ハーヴェイはロアクリストとしての自分を保ってて、それが剥がれるのはアリシスになった主人公と会ったときなんですが…もうね、ここが良かった！
ハーヴェイのことは覚えてるけど恋したことは覚えてない(記憶を消されている)主人公が、以前の、自分だけに見せていた笑顔を向けてくれなくてそこで気付いた自分の想い。
特に、返してくれのあたりがとにかく好きですね。
主人公が記憶がないながらも心の奥底でハーヴェイへの想いが残ってるっぽいのも好きなパターンです。
他にもこの後の、ハーヴェイが主人公を助けるためにマクシミリアンに協力を頼んで、主人公を得るか失うかの選択に悩み苦しむところも。
…愛の力でとか言っちゃった時はどうしようかと思いましたが。笑

でもなぁ、ハーヴェイとマクシミリアンの力で主人公が死なないようバリアーみたいなのを張ってるのはまだいいとして、それからの流れはさすがにご都合主義すぎるような。
愛の力だか奇跡だか神の気まぐれだか何だか分からないけど、世界はアリシスがいなくても大丈夫になった、ハーヴェイとマクシミリアンも特にお咎めなし！はちょっとどうなの。
神もゲミュートの樹もアリシスには甘いってエムとエルが呆れ半分怒り半分でしたが…甘いってレベルじゃないと思う。
特にマクシミリアンはあれだけ民衆を扇動してたのに、どうして許されてるんだろう。
元ロアクリストだし、ああなったのは神とかゲミュートの樹のせいといえばそうだけど、だからって許されるレベルかなぁ。
別に罰してもらいたいわけじゃないけど、疑問が残る。


因みにエンディングで好きなのは、膝の上のプロポーズ・愛しい人を呼ぶ唇・二度と見えない背中の順。
向こうが主人公の世界に来るより、主人公が残留した方が個人的に好きです。
欲を言えばレイアースのように行き来できればもっといいけど。
badはこれはこれで結構好きな部類なんだけど、やるせない感がすごいので最後に。
罪人とはいえ、掟？でハーヴェイもマクシミリアンも殺されずにすんだみたいだけど、それでもこの終わりはやるせない。
自分が拒んだのにそれでもいつか来てくれないかなと願うところとかもう切なすぎる。


お次は同郷っぽいカイトにいってきます。