黒き翼の章 サナト

三人目、サナトクリアしました。
このルートはもうとにかく、アキを取り合うサナトとウキツの会話が見てて面白かった！
ミトシとクガミはそこまでアキに関してヒノカや陛下につっかかってきたりはしなかったので(というか、クガミは皆無だったような…)ここにきて初めてアキへの想いが出てたキャラ登場で嬉しかった。
まあ共通ルートとか個別ルート最初らへんは微妙ですが、それでもあるだけ良い。
じゃないと、白から続けてやったら、あの時の必死さはどこへ行ったんだ、とぽかーんとしますからね。
いや、クガミは別に元からあれなのでいいんですけど。笑

んで、サナト自身は勿論良かったんですが、上記の理由＋好みなこともあって、今回何度ウキツにいきたくなったか…！
今まではそんなことなかったのになぁ。
やっぱり、今回のルートがやけに三角関係っぽかったからだろうか。
個別に入ってサナト側の選択肢選んだ時のウキツの反応とかそれ以外での発言とか、とにかく切ない。
こう、ぼそっと呟くのは反則だと思うんだ…。


※以下はネタバレありの感想。

今まで見てきてサナトって生に執着してないというか、審判の刻に死ぬのをやけにすんなりと受け入れているなと思ったんですが、そら小さい時から言われ続ければ嫌でもそう考えるようになりますよね。
どんなに生きたいと思っても、鍵を持つ人間はオルタの門を開けたら死ぬって伝わってたら(=絶対の真実だと信じられていたら)諦めざるを得ないというのも分かる。
だから、サナトも昔は何とかして生きたいと思ったかもしれないけど、その内諦めてしまったと。
それはキナエに関することでアキに「人の命を何だと思ってるんですか」みたいなことを怒鳴られた時も言ってましたよね。
審判の刻に死ぬと言われ続けて育った自分が、そんなの分かる筈がないだろうって。
声を荒げてここの台詞言う場面が私的には好きです。
今までずっと淡々と話していたからこそ余計に本心からのものだなって思う。
自分の運命をサナトがいつ聞いたかは分からないけど、大分小さい時から教えられていたようなので、それから考えたら、命がどうとかは本当にさして関心ないんでしょうね。
だって自分がそうだから。
自分の死ぬ時は決まってて、それは絶対だから、他の人間も同じ(いつ死ぬか最初から決まってる。誰がどれだけ抗おうと無駄)なんだと。
そう考えると、サナトという存在自体が切ない。

とはいえ、妹のキナエの生死を勝手に決めちゃうのはどうかと思いますが。
ていうか、てっきりセツマが勝手にキナエの中に入ったかと思ったのに、サナトが了承してたとか…。
しかも、セツマが体から出たらキナエは死ぬって知っててＯＫしたとか、サナト酷過ぎる。
そもそもセツマが存在することが切り札って言ってたけど、何の切り札なんだかいまいちよく分からない。
それを最後まで黙ってて何か意味があるんだろうか？
いや、勿論、黙ってたことで不死の薬のこととか、セツマが本当に不死だったこととかは陛下には知られないだろうけど、それだけですよね？
バルハラに行こうなんて考えをおこしてほしくなかったとかでも、結局は行く方向に決めてたし。
切り札って言ってた意味は何なんだろう。

で、その切り札のセツマは回想以外だと今回初めて登場したんですが…何というか、想像してたよりやばかった。
回想からの想像だとこう、腹に一物ありそうだけどそれを上手く隠してる飄々とした男、なだけだったんですが実際見てみたら全然だった…。
最初のが間違ってたわけじゃないっぽいけど、それにプラスして病んでる要素とか何かこう色々なものがあった。
いやホントに、最後のあれ見たら、腹に一物ありそうとかそんなイメージ吹っ飛んだわ。
病んでる。この人も病んでるよー。
…イズサミといいさ、カヤナの周りってこういう人しかいないんだろうか。
だとしたらすごい不憫なんだけど。
それにしても、愛したから殺したってすごいな。しかもそれが私の愛し方って…こえーよ。
イズサミはそれでもまだ狂戦士化しなければうざ可愛いキャラだからいいけど、この人ずっとこんな感じみたいだしなぁ。
これが、師でカヌチで夫か…。ちょっと、いやかなり嫌だな。
あと、この人めちゃくちゃ強いんですが。ホント卑怯じゃないかってくらい強い。
サナトとウキツの２人相手にして余裕って。チートだよ。
まあウキツの捨て身の行動とカヤナがいたから何とか倒せましたが。
この時のウキツがまたかっこよかったな。
今回上にも書いてますが、サナトルート進んでるのに、何度ウキツの方が気になったことか。
サナトと契約する約束したって聞いて、あいつはやめとけって言った後の俺とすりゃいいだろとかもう良すぎた。
ぼそっと言ったからアキには聞こえてなくて、え？って聞き返されてももう一度言えないとことか。
もう、このヘタレめっ！大好きだばかやろー。
他にも、自分はいずれ死ぬからアキと契約はできないってカヤナの発言聞いて、黙りこむとことか。
自分たちの問題に巻き込むなってサナトに言うとことか。
アキ→サナトっぽいの分かってるけど、アキのことが好きで、でも気持ち言えないとことか。
ヘタレだけど切ないんだよ。そして私はそういうキャラに弱いんだ…。

そんなウキツに後押しされて後日談で生き返るサナトですが。
あれってオルタの門通るだけで、生き帰っちゃうもんなんですかね。
２人とも傷が深いって言ってたからウキツもサナトも死んだと思ったんだけど…実は死んでなかったとか？
そうじゃなきゃさすがにオルタの門通るだけで生き返るとかちょっとなぁ。
関係ないですがエピローグのこれはもういらないよねってクマヒの石ぶん投げるアキに笑いました。
それ拾ってわざわざ家に戻してくれるサナトにはお疲れ様っていいたい。笑
サナトといえば…陛下とは違った無自覚というか、何でこうも心を乱すとか、憎いけどその一方でとか言っちゃうのに自分の気持ち気付いてないところがこれまたじれったかったですね。
でも気付いてないだけで言動には結構出てるからウキツ同様これまたにやにやしながら見てました。
エンディング後は、何だかんだいいつつアキやキナエと仲良く過ごすんだろうなぁ。
…それにしてもキナエの美人っぷりはすごかったですね。他のルートにも出てこないかな。また見たい。


そんなこんなで、次はタカミにいってきます！