黒き翼の章 コトヒラ

二人目、コトヒラ陛下クリアしました。
このルートというかコトヒラ陛下とアキは前回のヒノカ以上に「始まる前に終わった」感が強かったです。
まさに、もう少し時間があれば何かが違ったかもしれない、の典型的パターン。
ていうかコトヒラ陛下が無意識の片思いすぎて吃驚した。
あとあの部屋が出る度毎回吹くんですが…４０過ぎの人がこんな無意識とか、もう卑怯すぎる！笑

そういえば今回、共通ルートでコトヒラ陛下の好感度あげるために今までスルーしてた選択肢を選んだんですが…カヤナの行動というか発言に苛っときました。
いくら逃げるためとはいえ、それはやっちゃいかんだろ…。
いや別に自分の体なら何やってもいいんだけど、アキの体に入ってる時にそういうことするなよ。
挙句、何か怒鳴られるし。意味が分からん。
あの流れで怒っていいのはどう考えてもアキの方だろ。
もう一つの選択肢の時もちょっとどうかと思ったけど、これに比べれば大分マシだった。
個別ルートのカヤナが不憫だっただけに、余計、共通のこの流れがなかったらと思わずにはいられない。


※以下はネタバレありの感想。

コトヒラ陛下みたいなキャラが恋に落ちたところを見たいと思って２番目に持ってきたわけですが…まさか無自覚の恋だとは考えもしませんでした。
ていうか、メルヘンな部屋用意したり、服たくさん買ってあげたり、花あげるよう庭師に言ったり、どう考えても一鍛冶師に対してすることじゃないよ。笑
いくらカヌチの契約を結んだ相手とはいえ、破格の待遇すぎる。
特にあのメルヘン部屋。あれはあり得ない。ホント出てくる度に笑ってしまう。
いや、あのメルヘン部屋が陛下が命じたものじゃないってことはイベント見て知ってるけど、でも作り直させないあたりなんかこう、ね。
…最初メルヘン部屋見た時、どう思ったんだろうなぁ、陛下。
そういえば舞踏会にも誘われましたね。あのイベントも笑った笑った。
貴族からも「女と一緒にいるなんて」と驚かれる陛下、マジすごい。
まあこの時はどっちかと言うとアキを嘲笑してる感じが強かったですが。
でも、そうだよね。普通に考えたら側室とか一時の遊び相手に見えるよね。うん、すごくよく分かります。
だって、色々買ってあげたり物くれたり挙句に城に専用の部屋作ったりって、どう考えても愛人とか側室っぽい。
だけどここまでしても無意識の陛下と、気付かないアキの２人って…。
あ、けどアキは微妙に気付いていたというか、ここまでしてもらっていいのかな的描写はありましたね。その度に、大した意味はない、自分がカヌチだからで剣を作りさえすればそれで終わりなんだって言い聞かせてましたけど。
何と言うか、見ていてじれったいんだけど、こういう関係って結構好きだったりします。
アキ→陛下のフラグが立ちそうになる度、陛下自らの言動でそのフラグがばきばきに折れるとことか。
最後の最後にしかお互い、自分の気持ちに気付かないとことか。
今回はカヤナに倒された陛下ですが、止めをさそうとするカヤナに「違う、そうじゃないのよ」とアキが叫ぶところがまた良かったな。
うまく説明できないけど、でもやめてほしい殺さないでほしいっていうのが何とも切ない。
結局その願いは叶わず陛下は死んでしまうんですが。
でも個人的にはここからの展開も好きです。
例の魔術師に頼み込んで、自分の剣を作り上げるよう言うために一時だけ蘇ったとことか、その時イミナを教え合うとことか。
剣が出来あがった時、こっそり持っていくとこも良かった。
こっそりだったから、アキは「盗まれた！」と勘違いしてしまいますが。笑
アキが寿命を全うした後、バルハラでまた出会うところはまああってもなくても良かったかな。
結構長生きしたみたいだし、その間、陛下がずっと待ってたって考えるとちょっと切ない。
バルハラでは一瞬とは言ってましたがね。
ただ、その時アキは誰とも結婚しなかったって分かるから、それを考えるとやっぱりあって良かったかもしれない。
最後の最後、それこそ後日談でも、アキは結局コトヒラ陛下に恋愛感情を持ってたのかどうか微妙だったんですが、この一言で、ああやっぱり僅かでもあったんだなと。
子どもたち云々もそうだろうけど、でも誰とも結婚する気にならなかったのは陛下のことがあったからなんだろうなぁ。

ただ、アキとコトヒラ陛下のカップルは個人的に凄く好きなんですが、陛下がやっちゃったことはちょっとどうかと。
カヤナの翼をもぎ取るシーンが特に酷かった。
睡眠薬使ってる時に取るならまだしも、あんまり効かないからって意識ある時に無理矢理剥がすとか…まさに、おいおいちょっと待ってくれ状態だった。
そりゃあイズサミもキレるわ。
ただ、狂戦士バージョンになるとイマイチ何がしたいのかよく分からないんですが。
カヤナは自分のものと言ったかと思えば、カヤナも世界も壊すって言うし。
自分の意思関係なく勝手に蘇させられたことに対する恨みが積もり積もってってことだとしても、言動ちぐはぐだよなぁ。
そんなイズサミを止めるためにとまたカヤナとイズサミ戦う破目になるわ、何だかんだイズサミ倒しちゃって、まるでトノベ時代の歴史を繰り返してるようになっちゃうわ、とにかくこのルートのカヤナは不憫だった。
翼もぎ取られる→大事な人を自分の手で殺す、の苦い思い出をもう１回とか、いくら何でもきつすぎる。

翼といえば、陛下の翼は結局何で朽ちてたんですかね。
あと、タカマハラは翼の王しか即位しないと思ってた、はまだいいんだけど、それでどうしてクガミに翼がないって知った時にあそこまでパニクったのか。
確かに驚くことではあるけど、あの驚きようはちょっと異様だった。
あ、それとも翼がなくなった王は死ぬと思ってたのかな。あれ？でも、ユナ前陛下が死んだ時って翼なくなってたんだっけ？
そこらへんがよく分からない。そもそも、何で次期国王に翼が生えると現国王が死ぬんだ？
ヤスナの、次期国王が現国王を殺して王位に就くのはまだ分かるんだけど(つまりは強制的に翼をもつ者を自分一人にするってことだし)
それが、タカマハラは自動でなるってことなんだよなぁ。…本当にどういう仕組みだ。


色々と謎が増えていってますが、とりあえず次はサナトにいってきます。