シン

仕事がやばい位忙しくて青春コンビとは３年春までしか熱血できませんでした。
で、漸く落ち着いたので再開しようと思ったんですがまだ疲れが十分に取れてなく、教科書片手にやるのがちょっと億劫だったので楽なテキストタイプのゲームで積んでたものをやることにしました。
で、色々考えた結果、AMNESIAに決定ー。
S.Y.Kとかストラバとかも迷ったんですが最初から個別のAMNESIAがどんなものか気になったので。

とりあえず、最初はメインっぽいシンを選択。
思ったよりミステリ要素があったので、恋愛云々置いといてそっちの方に考えがいくこともしばしば。
ていうか音楽がいいですね、これ。
ペンションの夜に流れるのとか、いい仕事してるなーって思いました。


※以下はネタバレありの感想。

記憶を無くした主人公がオリオンとかいう妖精っぽいのと記憶を取り戻す話っていうのが雑誌とかで得たAMNESIAに関する知識だったんですが、まさかそのオリオンのせいで記憶なくしたとは思わなかった。
精霊オリオンと主人公の意識体が衝突したせいで主人公は記憶と人格を失ったって…えー、何か初っ端からさらっとそんな説明されたけど、それ100%君のせいだよね？
何やってくれとんのじゃ、おい。
しかも協力するって言っておいて、出来ることっていえば応援とか助言だけ？
役に立たないマスコット的存在ってことか、了解。
と、最初の方はそう思ってたんですが、プレイ進めるうちにオリオン＝主人公の気持ちの代弁者だってことが分かってきました。
まあ一応無個性主人公謳ってるし、記憶どころか人格も失われたっていってんだから、主人公の気持ちを強く出しちゃダメだわな。
ただその分、オリオンが喋りすぎてるというか前に出すぎな印象を与えるので、お前少しは黙ってろな時もあったり。
あと他の人はオリオンが見えないからしょうがないんだけど、それでもオリオンが隣にいる状況でラブ展開に入ると、そういうことは２人きりの時にやれって思う。
相手からしたらまさに２人きりだから問題はないんだろうけど、オリオンがうるさいからなぁ。どうしたって気にしてしまう。
いいサポーターではあるんですけどね。

で、今回のお相手シンに関してですが、誤解されやすいキャラだなぁと。
バイト先の仲間とかオーナーなんかにも言われてましたが、主人公のこと大好きだけどその態度のせいで気持ちを疑われてるというか、本当に好きなの？って思われてるという不憫さ。
自分にも人にも厳しい人みたいなのでそう思われるのもしょうがないのかもしれないけど、主人公や幼馴染のトーマに対する厳しさは愛情故というか、本人にとってはそれぞれの関係とかその人に対してよくなってほしいから、それが例え厳しいものに見えたとしてもその行動をとってるだけにすぎない。
甘やかすトーマと愛情のある厳しさのシン。
確かに一見するとトーマとの方が仲良く見えたかもなぁ。
だけど三角関係説って…あのペンションでも言われてたって一体誰がそんなこと言ってたんだ？リカか？
最終的には、トーマも言ってたように主人公はシンを選んだようですが。
結局、分かれ道はバンドのあの件について、だったのかなぁ。
他にも色々エピソードはあるだろうけど、シンにとっても主人公にとっても、そしてトーマにとってもあの時にそれぞれの気持ちが芽生えたというか出てきたっぽいですよね。
トーマの方も間違っちゃいないと思うんですよ。確かに甘やかしすぎはよくないけど、そこまで甘やかしてる感じはなかったし。
ただ、告白の方はね、軽い感じで言われるよりはそりゃあ何もかもなくす覚悟で行ってきたシンの方に軍配上がるよ。
本気で告白して今の関係も壊したくなかったっていうトーマの気持ちも分からんでもないけど。

そういえば、シンに間違われたからカッときて突き飛ばしたのはまだいいんだけど、それをあそこまで隠すのがいまいち分からなかった。
それ言っちゃったら主人公に気持ちがバレるからって…いやいや、そう言う問題？
犯人として捕まることよりも、主人公に気持ちがバレる方が嫌だって何だかすごいな。
主人公の方も、トーマとの関係を壊したくなかったからにしても、あそこまで強く記憶を封じ込める程のことかと不思議でならない。
だって故意に突き落とされたとかなら記憶を封じ込めてもおかしくないけど、一瞬の殺意があったにしろそこまでではなかったよな。
まあ血だらけの主人公を助けなかったってのは十分ひどいことではあるけど。
ここらへんの関係については、なかったことにした主人公となかったことにしようとしたトーマよりも、すべてを暴くことになっても前に進もうとしたシンのが個人的には好きです。

GOOD ENDING
→トーマも自分の気持ちを認めて、主人公も記憶を全部取り戻して良い感じの結末。
ハッピーエンドとはいえないのは、仕方のないことだけどトーマが警察に出頭することになるからかな。
不起訴処分になるかもとはいえ、幼馴染が警察に出頭してハッピーエンドもないもんな。
このルートは、トーマが自分の気持ちをぶちまけるところも、トーマが出頭するって去っていた後のシンの後悔も色々切なかった。
三角関係はホント辛いよなぁ。それが仲が良い程。
でもトーマが一人で辛い記憶を背負っていくよりはこれで良かったと思う。
例え主人公に辛い思いをさせたとしても、トーマの負ったものを軽くしたいと願うシンは格好いいなぁ。

NORMAL ENDING
→最後の最後で、肝心の記憶を取り戻すのを拒絶した主人公。
トーマは一応出頭したけど、自分の気持ちは結局言わないままで、何だかなぁの結末。
で、気持ちが追い付いてないだろうからとシンと主人公は別れることになるわけですが…まぁ、また付き合うことになるのは間違いなさそう。
主人公、既に好きだって言ってるしね。
所謂、友達は失くしたけど恋人は失くさなかったエンド。

BAD ENDING
→２つあるんですが、どっちも主人公殺されちゃったよ…。
１つはトーマがシンにバレたからと、主人公に知らされる前に主人公を殺す？話。
痛い思いも辛い思いもしないとか覚めない夢をとか言ってるから多分、殺されたんだろうなぁ。
自分の気持ち知られたくないからと、主人公を殺してまで隠すとか、トーマすごすぎる。
もう１つは、ペンションでウキョウに殺される話。
突然すぎて訳が分からなかった。
殺人鬼とか言ってたけど、どういうこと？
というか、多分ウキョウも攻略対象なんだろうけど、本人のルートじゃないとはいえ攻略対象２人に殺されるとか物騒なゲームだ。

あと、ENDING LIST見て思ったんですが(見てないエンディングのタイトルも全部出てる)、タイトルが色々酷い。
そもそも、タイトルっぽいものが殆どないってどうなの。
それ台詞じゃん！ってのが多すぎる。
そして、BAD ENDが多い。
これ全部主人公死ぬんだろうか。だとしたら、主人公の死亡率かなり高くなりそう。
記憶を取り戻すゲームだと思ってたら、まさか主人公を死なせないためのゲームだったとは…ビックリだ。


とりあえず、次は、今回切なかったトーマルートにいきます。